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Ericofon(エリコフォン) [電話]

1950年代にスウェーデンのエリクソン社から、ある近代的なデザインを取り入れた電話が発表されました。

エリコフォンです。
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それまでの電話は、本体から受話器だけを持ち上げて使用するタイプのモノばかりだったのですが、エリコフォンは、今でいう固定電話の子機のように受話器と本体とが一体化された電話機の中では、世界で初めて量産化されたものです。

またダイヤルを体の底に設置したおかげで、一見するとシンプルにまとまっているように思います。

ダイヤルの真ん中に設置されている赤いボタンがフックボタンで、電話を置くと、このボタンが押されて、通話終了、電話を持ち上げると通話状態に入るようになっています。

デザインは1949年にヨースタ・ターメス、ラルフ・ライセル、ヒューゴ・ブロムベルグらが所属する同社のデザインチームによって生み出されました。

彼らが生み出したこのデザインは、こののちに発売される固定電話や携帯電話のデザインに強く影響を与えたと言われています。

また、販売国のスウェーデンでは、そのヘビのような独特なフォルムから「コブラフォン」とも呼ばれているようです。

そして、最初の生産は1954年で、1956年にはヨーロッパやオセアニアでも売り出されたとのこと。

色の展開は、白、赤、ピンク、ベージュ、青、緑などで、少なくとも18色は存在しているようです。

もっとも人気があったのは、白と赤で、この2色がほかのカラーのものが、他のものと比べて、多く生産されたらしいです。

エリクソン社での生産は1980年代まで続いたそうで、その長い生産期間の中で、幾度となくマイナーチェンジが行われました。

Doughnut Phone (ドーナツフォン) [電話]

1976年に発売された、アメリカのウェスタンエレクトリック社製のドーナツフォンです。
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ドーナツフォンというのは実はあだ名で、正式な名称はSculpturaというらしいのですが、国内ではもっぱら、ドーナツフォンで通っているように思います。

そして見ての通り、形がドーナツのようです。リング状になっている本体の上半分が受話器になっており、電話を使うときは、それをパカッと上に持ち上げるようになっています。

色の展開は、私が把握している範囲では白、黄色、茶色。黄色にもどうやら2パターンあるようで、薄い黄色と濃い黄色があるようです。もしかしたらほかの色も含めもっとパターンがあるかもしれません。

仕様はプッシュ式とダイヤル式があるようです。販売期間が比較的長かったためか、少しずつマイナーチェンジが加えられたようで、一見すると同じように見えても、よく見ると形が違うものがあります。それらをすべて並べてみると、かなりの数になるかもしれません。

たまに雑貨も扱っている古着屋なんかでも売られていたりしますね。





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